みなさんは物事を習慣化するのにどれくらいの日数が必要かご存知でしょうか。
このことを研究したロンドン大学のフィリッパ・ラリー博士によると”習慣を作り出す平均日数は66日”だと発表されました。
これは、例えば歯磨きなどの簡単な習慣や勉強や筋トレを毎日するなど比較的取り組むのにハードルの高い習慣を身につけるまでの平均日数を表したものになります。
私たちが取り組みたい”勉強を習慣化する”といった日々続けるためには様々な誘惑から打ち勝つ必要のある習慣についてだと66日間という期間では難しいでしょう。
この研究結果が示している通り習慣化するための最大のポイントは”継続して取り組む”ということです。
言い換えると”日にちがかかるもの”と言えるでしょう。
好きなことなら続けることも簡単ですが、結果を求めてなんとか頑張らなければならないといった困難な目標だとハードルの高い習慣となります。
そこでこの記事では我々社会人にとって習慣化することを阻んでいる原因とその対処方法のコツについて解説していきたいと思います。
目次 [開く]
習慣化を阻む3つの要因と対処のコツ
習慣化を阻む主要な要因を3つ取り上げました。
まずはこの3つに対処することからスタートしましょう。
- 難易度を調整する
- 手の届く範囲におくこと
- 時間をどのように捻出するか
難易度、取り組みやすさ、時間の捻出とどれも習慣化するための重要な要素です。
ではこの3つについてそれぞれどのように向き合えば習慣化に繋がるのか解説していきます。
難易度の調整
ファーストステップとして”目標の難易度”を検討しましょう。
勉強といっても様々な対象があります。
その勉強したい対象について知ることから始めましょう。
- 達成するのにどれくらい時間がかかるのか
- 知識や知能がどれくらい要求されるものなのか
- 教材は入手しやすいか
まずは”これくらいだったら頑張ればできそうだ”と思える目標設定をしましょう。
また周りからは”勉強すれば誰でも取れるでしょ”と思われるものからスタートしても構いません。
勉強を習慣化するためには比較的難易度の簡単なものからチャレンジする方が、心理的や肉体的負担が少なく継続するのに最適です。
難しいものにチャレンジするのはいつでもできるのです。
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取り組みやすさ
次に習慣化するために大切なことは”勉強を身近にする”ことです。
いつもリラックスしている場所(私の場合はリビングのソファ)にテキストなど自分がこれから勉強したいものを配置しましょう。
机や棚に片付ける必要はありません。
くつろいでいるところで、すぐに手に取れるようにすることがポイントです。
また先程の”難易度の調整”とミックスすることで相乗効果が生まれます。
例えば私のケースだと以下のようになります。
- ソファに座る
- ソファに座ったら英単語を10個読み上げる
または
- 車に乗る
- ポッドキャストで英語のニュースをリスニングする
このように自分の行動に次の行動をセットしていきます。
慣れてくると、徐々に読み上げる英単語の量を増やしても苦痛ではなくなります。
普段くつろいでいる場所などに習慣化したい行動を組み合わせることで、強制的に習慣化することを紐づけてくれます。
時間の捻出
引き続き私のソファの事例で見ていきましょう。
- ソファの周りにスマートフォンを置かない
- ソファの周りにテレビのリモコンを置かない
ソファに座るとついついネットフリックスやプライムビデオを見たい誘惑に襲われます。
そのような負の連鎖に繋がりそうなものを遮断してみましょう。
自分自身の普段の生活を振り返れば、負の連鎖を引き起こしている場面が想像できるはずです。
例えば、ダイエットしたいのに気がついたら冷蔵庫を開けてアイスを食べてるなあとかこういったことはありませんか。
そんなときに負の連鎖が引き起こされないよう、アイスは週末にしか買わないなど簡単に思いつくことを実践してみましょう。
悪い習慣を減らすという意識
社会人にとって一番の悩みは”時間がない”ことではないでしょうか。
その対処方法として”悪い習慣を減らす”ということを意識してみましょう。
悪い習慣を減らすと、そのことをしている時間の分だけ時間に余裕が生まれます。
何度も同じ例を取り上げますが、ソファに座って気がついたらSNSをずっとみているなどです。
悪い習慣を減らすことがあなたの時間を創造してくれる近道になります。
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習慣化の効果
そもそも習慣化のメリットとは何でしょうか。
習慣化とは意識しなくても行っている行動のことを指します。
言い換えると”行動の自動化”といえるでしょう。
ある行動が習慣化するとその行動は”脳のリソースを使わずに無意識に行動できる”ようになります。
習慣化することで、その行動に対する脳への負荷が減り抵抗感を下げてくれます。
また悪い習慣を止めれないのも、このことが原因のひとつです。
無意識に行動してしまっているので、仕組みを使って悪い習慣を断ち切ることが必要です。
それでも行き詰まったら”勉強を習慣化するのは誰のためか”見つめ直そう
冒頭でこのような研究結果をご紹介いたしました。
習慣を作り出す平均日数は66日
ロンドン大学:フィリッパ・ラリー博士の研究結果より
”成長したいから勉強したい”と思っても勉強を習慣化するためには66日以上の日数がかかってしまいます。
最初はやる気があってもほとんどの人が挫折してしまいます。
時間が限られている社会人にとっては尚更でしょう。
また現代は娯楽で溢れかえっています。
手のひらに収まるスマートフォンさえあれば時間を潰すのに事欠きません。
このような状況下で勉強を習慣化するためには具体的に対策していくことが必要です。
もし挫折しそうになってしまったら、キャリアプランやライフプランを見つめ直し将来なりたい自分像を思い描いてみましょう。
まとめ
この記事では”勉強を習慣化することを阻む3つの要因と対処のコツ”について解説しました。
勉強の習慣化には、気持ちだけでは難しい側面があります。
今回ご紹介した対処方法はいずれも私が実践してみて効果のあったものを取り上げました。
- 難易度を調整する
- 手の届く範囲におくこと
- 時間をどのように捻出するか
特に時間の捻出については、社会人にとって大きな課題と言えるのではないでしょうか。
悪い習慣を気持ちだけで断ち切ろうとするのではなく、良い習慣を連鎖させることを意識しましょう。
平等に与えられている1日24時間をどのように使うかによって大きく将来が左右されます。
そして周りの声に影響を受けすぎず、自分に合った勉強対象からスタートし勉強を習慣化していくことで徐々に勉強があなたの身近なものになっていくでしょう。