仕事を覚えられないのが原因で、仕事を辞めたくなってしまうことはなんら不思議なことではありません。
ただ仕事を覚えられないとっても、原因は人それぞれです。
まずはその原因を見つめ直し、対処していくことも時には肝要です。
今回この記事では”仕事が覚えられないので仕事を辞めたくなったときに考えること”と題して、解説していきます。
目次
なぜ仕事を覚えられないと辞めたくなるのか
仕事を覚えられないと辞めたくなる理由として考えられる主な原因は、この2つになるのではないのでしょうか。
- 自己嫌悪に陥る
- 周りの目が気になる
自分の視点から見て自分の内側にある気持ちの問題と、第三者から自分がどう見られているのか気になる問題です。
自己嫌悪に陥る
自己嫌悪に陥る過程を可視化してみましょう。
- 仕事が覚えられない
- 教えて貰ったこともすぐ忘れる
- また教えてもらう
- やっぱり覚えられない
- 自己嫌悪に陥る
おそらくこの”やっぱり覚えられない”の部分がキーポイントになりそうです。
この後の部分で、この”やっぱり覚えられない”ことについての対策を紹介いたします。
周りの目が気になる
社会は人間関係で構築されています。
たとえ仕事が覚えられなくても、周りに誰もいないならプレッシャーに感じることはないはずです。
そして仕事も相手があって初めて成立するもの。周囲の目を気にしすぎるのはよくありませんが、かとって気になるのが本音です。そして人間関係の悪化につながり仕事が辞めたくなってしまいます。
下記の表は”令和5年度版統計データ”からの抜粋です。
こちらの統計では離職理由の第5位に”年限関係がうまくいかなくなったから”が上がっています。
仕事が覚えられないのはなぜなのか
単に自分は物覚えが悪いから覚えられないと思っていませんか。
確かに仕事が覚えられない原因としてあるかもしれませんが、根本的な原因はそれだけではないはずです。
ここでは一旦冷静になって”なぜ仕事が覚えられないのか”分析してみましょう。
仕事が覚えられない外的要因
仕事が覚えられない原因を自分でコントロールできないケースを克服するためには、状況把握が必要です。
まずは社風やそこで働いている人間関係を観察してみましょう。
そのうえで対処が困難な場合には、転職も視野に入るでしょう。
- たくさんの仕事を振られ覚える時間がない
- 覚えることが多すぎる
- そもそも仕事を教えてくれない
- 高圧的で萎縮してしまう
- リモートワークで周りに聞ける人がいない
仕事が覚えられない内的要因
会社側に問題が無いと判断できるのであれば、問題は自分自身に潜んでいます。
その場合は自分の弱点を把握し、ひとつひとつ対処していきましょう。
以下、内的要因として代表的なものを列挙いたします。ご自身に当てはまるものを把握しましょう。
- 忘れっぽい性格である
- 基本的な能力が追いついていない
- そもそも今やっている仕事に興味がない
- 他人と比べすぎないこと(仕事を覚えるスピードには個人差があると自覚する)
- 質問するのが苦手
仕事が覚えられるために実践すること
仕事が覚えられない原因を深堀りしてみましょう。その原因をひとつずつ取り除くことが大切です。
今回、ぜひ実践していただきたいものをピックアップいたしました。
- メモを取る
- 疑問点はその場で質問し解決する
- 抱えている仕事を可視化し業務量を把握
- 相談できる上司や同僚を見つける
- 仕事量を上司に相談する
- プライベートの時間を活用しスキルアップを図る
特にメモを取る行為は非常に効果的です。
- 記憶の定着(手を動かすことによるインプットの質を向上させる)
- 相手への好印象(メモを取る程良い発言をしていると相手に伝える効果がある)
抱えている仕事を可視化し業務量を把握する
得てして業務量が多いと今取り組んでいる仕事に埋没してしまい、業務全体を把握できていないことがあります。
全体の中のどの部分を自分は担っているのかを把握することにより、集中的に覚えるべき事柄を浮き彫りにすることができます。
まずタスクを洗い出し、ノートやメモアプリに書き出してみることもおすすめのひとつです。
それでも仕事が覚えられなかった場合にとる対処方法
転職をするのも対処方法のひとつです。
安易な転職はあなたのキャリアプランにとって最適とは言えませんが、仕事を覚えられない大きな要因のひとつに、仕事が合うか合わないかは大きく影響しているでしょう。
仕事が覚えられないと悩むことによって、あなたの視野が狭くなっている可能性があります。
転職するつもりがなくても”世の中にはどんな仕事があるのか”といった外の世界に目を向けてみるのも、良い気分転換のひとつになります。
学び直しという選択肢
昨今、リカレント教育やリスキリングといったワードが広がってきています。
段々と日本社会においても終身雇用制度が無くなってきている今、新たな働き方の需要の高まりとともに政府もこういった施策に力をいれています。
下記の記事ではリカレント教育やリスキリングについて取りまとめています。
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この記事のまとめ
ここまでの内容を時系列を追って取りまとめると以下のようになります。
- 仕事を覚えられないと、仕事を辞めたくなってしまう原因になる(統計的には離職の5番目の要因となっている)
- そのため、仕事を覚えられないまま放置しているのは危険
- 仕事を覚えられない”外的要因”と”内的要因”を見極めよう
- そして仕事が覚えれるように対処法を実践してみよう
- それでも仕事が覚えられなければ、転職も選択肢になる
また学び直しという選択肢を自分の中に加えることで、選択肢の幅を広げることができます。
せっかく就職した会社ですから、最善を尽くしてみてそれでも合わないようであれば視野を広げて転職先を探してみても良いかもしれません。