仕事を辞めたいと思うとき、人それぞれ理由があります。
- 人間関係から起因する精神的苦痛
上司と相性が悪い、同僚と仲良く出来ない、社風が合わない、取引先との関係が苦痛、セクハラ、パワハラ - 過酷な労働条件から起因する肉体的な辛さ
いわゆるブラック企業(休みがない、長時間労働、ノルマが厳しい) - 続けていても将来性が見込めないから
自分の成長が見込めない、会社にビジョンがない、将来性のない業界 - 仕事がつまらない・やりがいがない
- 給料が安い
- 生活スタイルに合わない
子育てできない、夜勤がからだに合わない
まず参考までに私の職歴をご紹介いたします。
大学卒業後、ほぼ肉体労働のような職に契約社員として就きました。
約3年間働いた後、営業事務へ転職。
そこで約15年ほど働き退職。独立・起業し現在に至ります。
私が仕事を退職した理由は、契約社員のときは2番目の理由(10年後も同じ仕事を続けるのは肉体的に難しいため)で退職。
15年勤めた会社は1番(社風が合わない)と2番(長時間労働)を理由に退職しました。
退職後、しばらくして起業したのですが、辞める前に準備してよけば良かったなと悔やむことが色々ありました。
しかし今振り返ると、ある程度の勢いがないと”自ら起業する”という決断に至らなかった気もします。
しかし、この記事を読んで頂いている方は”いきなり辞めるのではなく、日頃から自らの牙を研ぎコツコツ準備しておく”ことを強くおすすめいたします。
目次
転職・退職する前の確認事項
会社を辞める前にこれだけは確認しておきましょう。
- 生活資金は大丈夫か(お金はあるか)
- 再就職は可能か
- 辞める理由はブレないか
はっきり言って我慢の限界を超えてまで、その会社で働く必要はありません。
1番大事なのは自分自身ですから。
しかし後悔しないためにも、冷静に判断を下すことは必要です。
生活資金は大丈夫か(お金はあるか)
なによりもまずはお金。
最低限、半年は収入が無くても暮らせるように準備しておきましょう。
在職中、一定期間、雇用保険を掛けておれば、退職後ハローワークに失業保険を申請すれば失業手当を受け取れます。
私も退職後、収入が入ってくるまで失業保険で生活費を補填しました。
プライドは捨て貰えるものはもらいましょう。
再就職は可能か
年齢などを考慮し、転職サイトや求人情報を見て自分の年齢や経歴でも仕事がありそうかチェックしておくことも必要です。
大手転職サイトでは、”自分の市場価値”を分析できるツールが用意されています。
退職する前に試してみるのもおすすめです。
また厚生労働省のサイトにも診断ツールが用意されています。
ウェブ上で完結しますのでトライしてみるのも良いでしょう。
リンク:厚生労働省ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)
辞める理由はブレないか
いざ辞めようと思い立ち、会社へ退職届を提出するも引き止められることも多いでしょう。
ブラック企業なら尚更、次の人材が集まらないのであの手この手で引き止められます。
ここで”断固とした決意”を持って毅然とした態度で意思表示をしましょう。
逆にブレるようなら考え直すことも必要かもしれません。
相談し視野を広げよう
最終的に決断するのは自分ですが、相談できる相手がいるなら相談することも一手です。
一人で思い悩んでいるときには視野が狭くなっており、冷静な判断ができていないケースがあります。
家族や友達、信頼できる上司など親身になってくれる人に打ち明け心を軽くしましょう。
また親しい人がいない場合やより専門的な回答を得たい方には以下のような相談窓口を利用することも可能です。
辞めた後に後悔しないためにも、相談を通して冷静な判断をすることも大切です。
仕事を辞めたいが次がない
仕事を辞めれない理由のひとつとして辞めたいが次がない
と思う方が非常に多いと思います。
実際に求人の募集要項に年齢制限を設けているものが多くの割合を占めています。
20代、30代そして40代と年齢を重ねるにつれてますます難しく感じるでしょう。
しかし自分の可能性を広げるための努力も必要です。
自己成長させることができるのは自分だけ
自信がついてから辞めるという決断も選択肢になるでしょう。
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勉強してみることで将来のキャリアプランを考えるうえでも大変役に立ちます。
トライしてみる価値は十分あるでしょう。
在職中にスキルを伸ばす”ハイブリッド起業”という考え方
ハイブリッド起業とは”企業に在籍しながら、新たな事業を立ち上げること”を指します。
アメリカの著名なスタートアップ企業のCEOでも、実に多くの方が在職しながらまたは学業に専念する傍ら、事業を始められた方がたくさんいらっしゃいます。
例えば、グーグルの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンはスタンフォード大学院で学業に専念しながら、グーグルを立ち上げました。
一般的に大成功した企業の創業者は、その事業に全力投球し他のことには一切脇目も振らず一心不乱に取り組んだ結果、大成功に至った
と思われがちですが”実際にはリスクを考えながら事業を軌道に乗せていった”方の方が成功しているケースが非常にたくさんあります。
これを私達の生活に置き換えると”安定した現在の仕事があることでリクスがあることにチャレンジできる”と置き換えることもできます。
生活に対する安心感が、ある一定以上ある状態をキープすることはとても重要なことです。
仕事を辞める前に、在職中にスキルを伸ばす方法を余った時間で考え将来に備えていくことが大切です。
経営管理学研究所のジョセフ・ラフィーとジー・フェンの研究結果によると、本業を続けた起業家は、本業をやめて起業した起業家よりも失敗の確率が33%低かったとする調査結果を発表しています。
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まとめ
仕事をやめたい
そう感じたらまずは最低限この3つを確認しましょう。
- 生活資金は大丈夫か(お金はあるか)
- 再就職は可能か
- 辞める理由はブレないか
また周りに相談してみることも大切です。
さらに自己成長することで、今まで苦痛だった会社を別の角度から捉えることが可能になります。
会社を辞めようと思い、再就職先に悩んだときに
もうちょっと勉強しておけば良かったな
何か資格があればなあ
と気づけたことはあなたの人生にとって大きな宝になります。
大きな副産物です。
辞める前に上記の3つのことを確認し、冷静に判断し決断しましょう。