現在、我が国では労働力の減少やDX人材の確保のためなど様々な要因から働き方についての議論が活発化しています。
ニュースやSNSで”リスキング”や”リカレント教育”といった生涯学習に関する話題も度々取り上げられており耳にされた方も多いでしょう。
これは既に日本の企業では終身雇用制といった慣習が無くなりつつある現れのひとつかもしれません。
また政府も法律を改正し予算を編成、”働き方改革”に乗り出しています。
国が予算を割り当てるということは、これが国の方針であるということになります。
- 20代の方は、まだ働き始めたばかりで自分には関係ない
- 30代の方は、今の仕事が向いているか思い悩む
- 40代の方は、今の会社がつらいけど転職は難しい
このように考えている方も多いかもしれません。
しかしどの年代についても言えることがひとつあります。
それは”時間を何に投資しているか意識し活動すること”です。
このことは年代を問わず誰にでも当てはまることであり、それぞれの未来を左右します。
そしてこの時間を生み出すことの手段として”働き方”を考える必要があります。
この記事では”働き方を考えることの大切さ”について解説していきます。
目次
無理しない働きかたが生み出すもの
無理しない働き方の1番のメリットはなんでしょうか。
労働していない時間を意図的に生み出すこと
”意図的に生み出す”ということが重要なキーワードです。
言い換えれば
第三者からの強制で自分の時間を労働に投資するのではなく、自らの意志で労働する
ということです。
では具体的にどういったことか事例を上げます。
例えば、仕事終わりに飲み会に誘われ参加したとします。
あなたは「会社の付き合いもあるし」「いつも参加しているから」などいろいろな理由で参加したとします。
飲み会に参加することが悪いことではありません。
ここでの大切なポイントは
自ら”飲み会への参加”を選択し自分の時間を投資している
このことを常に意識することです。
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働き方を見直すためには、まず自分の時間が有限だと気づくことから始まります。
そして自分の大切な時間を何に投資しているかをまずは思い出してみましょう。
その生活が今の自分を形作っています。
そこから自分の時間の使い方を見直せば、自ずとやらなければならないことが見えてきます。
何かを捨てることは避けられないという前提に立ち、うまく選択することに集中したほうがいい。
限りある時間の使い方:オリバー・バークマン著より引用
私が実践している時間を生み出すために考えていること
例えば私が意識し取り入れている方法はこちらです。
- 最低限暮らせる生活費を稼ぐ
- 支出を増やさない
- 必要以上に残業しない
どれも関連性があります。
支出を増やすとその分お金が必要になりますので、無理しない程度に支出を減らす努力が必要です。
そうすることで必要以上に残業する必要がなくなります。
会社から必要以上に残業させられるようなところに勤めているのであれば、転職を検討すべき必要があります。
なぜなら、あまりにも残業が多い企業はあなたを単に労働力にして見ておらず、あなたの将来については何も考えていません。
”会社の中で自分のことを気にしているのは自分だけ”このことを肝に銘じましょう。
そのような企業にあなたの大切な時間を投資すべきかどうか真剣に考えるタイミングが来ていると言えるでしょう。
働き方改革とは
ところで働き方改革というワードをご存知でしょうか。
第196回通常国会において、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関 する法律」が成立しました。
この法律の目的について厚生労働省のHPには以下の様に記されています。
「働き方改革」は、働く方々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするための改革です。
厚生労働省HPより引用
またこの働き方改革の関連法において順次、以下の法改正が進んでいます。
- 年次有給休暇の時期指定
- 時間外労働の上限制限
- 同一労働同一賃金
同一労働同一賃金とは、同一企業内において正社員と非正規雇用労働者の間で基本給や賞与などのあらゆる待遇で、不合理な待遇差を設けることを禁止することが規定されます。
この働き方改革によって、国内の中小企業(雇用全体の約7割に及ぶ)の働き方を改善し人手不足解消を目指しています。
働き方改革2024
一部の事業・業務には提供猶予期間が設けれれていました。
しかし2024年度3月末で猶予期間が終了し、4月から時間外労働の上限規制の適用猶予事業・業務の適用猶予期間が終了し時間外労働の規制の対象になります。
適用猶予事業・業務
- 工作物の建設の事業
- 自動車運転の業務
- 医業に従事する医師
- 鹿児島県及び沖縄県における砂糖製造業
海外の働き方との違い
日本では残業し働いている人が仕事に熱心に取り組んでいる人のイメージがありますが、海外では異なります。
残業知ている人は仕事の出来ない人というイメージが強いようです。
また日本のGDPを抜いて世界第三位に輝いたドイツでは労働時間貯蓄制度という制度があり、残業時間を貯めて有給休暇に充てることができます。
このため勤務をしていない時間をスキルアップに使ったり、趣味に使ったりと日本とは大きく異なる時間の使い方を行うことが出来ます。
未来を見据えた働き方
ここまで働き方について考えてきました。
また政府主導で”働き方改革”が推進されている中で、未来を見据えた働き方がますます重要になってきます。
働き方改革は、労働者の時間外労働に対する規制や労働者に有給休暇を取得させるなどの動きも常に”時間”を意識した施策です。
ポイントは如何に自分の時間を有効に活用することができるか
このことが鍵となります。
自分の未来の働き方を変えるためにも、今この瞬間を意識し時間を有効活用し取り組んでいくことがこれからの働き方に大きく影響してくるでしょう。